XRP / MARKET MAKER · INVENTORY COST

XRPはなぜ、
MM・PBの
最安在庫
になり得るのか。

結論:XRPを安く貸す主体がいて、MMが同じXRP在庫を複数市場で使い回せるなら、XRP経路の原価は下がります。XRPの技術が自動的に最安にするわけではありません。

一次資料 5件 約7分 投資助言ではありません

MAIN FIGURE · COST CROSSOVER

XRPは、安く貸されて
初めて最安候補になる

概念例:費用指数は仕組みを示す仮の数値です。実測値ではありません。

  1. 01

    そのまま二本のスプレッド・ヘッジ・資本費用で130

  2. 02

    安いXRP融資在庫の調達原価を20下げる

  3. 03

    在庫を使い回す待機資本をさらに20下げる

最初130

割引後90

90 < 100になった取引だけ、XRPが選ばれる

01 / WHO CREATES THE ADVANTAGE

なぜ、XRPだけを安く貸せるのか

XRPの流動性を厚くしたい保有者には、XRPをMMへ安く供給する動機があるからです。

MMがXRPの値段を継続的に提示するには、売買に使うXRP在庫が要ります。市場で買えば資金を固定し、借りれば金利と担保が必要です。そこでXRPを多く持つ供給者が、MMへXRPを安く貸せば、MMは在庫を自費で買う負担を減らせます。

これは机上の空論だけではありません。Rippleは2018年、MMへ1,600万ドル超のXRPローンを新規供給し、在庫の取得・借入負担を下げればスプレッドを狭められると説明しました。4 現在のRipple PrimeもPortfolio Financing、Risk‑based Margin Financing、Cross‑marginingを公表しています。3

WHO PAYS FOR THE ADVANTAGE?

XRPの優位は、供給者のバランスシートから始まる

確認済み過去のXRP貸出とPrimeの融資機能

未確認現在もXRPだけ金利・担保条件が有利か

02 / WHAT THE MM ACTUALLY SAVES

MMでは、何の費用が下がるのか

下がる可能性があるのは、借入費と、使われずに待っている在庫の量です。

一つめはFundingです。XRPの借入金利や担保掛目が低ければ、同じ量のQuoteを出すための資金負担が下がります。

二つめはReuseです。JPY / XRP、MXN / XRP、BRL / XRPなどでXRP側を共通化できれば、一つの借入枠を連続して使えます。市場ごとに完全に別の在庫を寝かせるより、同じ残高が生むQuote量を増やせます。

INVENTORY REUSE · ONE POOL, MANY QUOTES

在庫を市場ごとに置くか、一つの共通枠を回すか

「使い回す」は、同じXRPを同時に三重売りする意味ではありません。 反対売買、ネッティング、決済後の戻りを含め、同じ借入枠をリスク限度内で連続利用するという意味です。

ただしUSD在庫やステーブル在庫も共通化できます。XRPが勝つには、XRP枠の調達条件 × 実際の回転率が、USDやRLUSDの共通枠より有利でなければなりません。ここは現在、公開数値で確認できていない部分です。

03 / TWO DIFFERENT MECHANISMS

Auto‑Bridgingは、今回の理由ではない

どちらもXRPを間に置けます。しかし、XRPが選ばれる場所が違います。

ON-LEDGER ≠ OFF-LEDGER

同じ二段経路でも、選ぶエンジンが違う

XRPL DEX Auto‑Bridging
Token AXRPToken B

XRPLの台帳内で、直接板とXRP経由の板を比較してOfferを実行する。5

PRIME / OTC Off‑ledger Quote
Maker APrimeMaker B

Makerの実行可能QuoteをPrimeが比較し、信用・費用込みのAll‑in価格を作る。1

今回のXRP優位は右側です。台帳の自動機能ではなく、MMがXRP在庫を使う原価が下がるかどうかです。

04 / THE THREE GATES

XRPが選ばれる条件

三つの質問がすべて「はい」になった取引だけ、XRP経路が残ります。

ROUTE DECISION · NO TOKEN EXCEPTION

安く借りる → 何度も使う → 総費用で勝つ

直接FXが強い厚い主要通貨ペア・既存の銀行信用

RLUSDが強いドル決済・担保・会計を安定価格で閉じる

XRPに余地市場が分断され、安いXRP信用を高回転できる

主要FXやドル圏内では、USDやRLUSDの方が自然です。XRPに余地が出るのは、薄い通貨、時間外、Venue分断、Prefundingなど、既存の共通在庫が効きにくい場所です。それでも、二段交換、価格変動、ヘッジ、保管、資本規制を含む実約定後TCAで勝たなければ採用されません。2

05 / EVIDENCE BOUNDARY

確認済みの事実と、まだ仮説の部分

「仕組みは作れる」までは確認できます。「現在、本当に最安」はまだ証明できません。

確認済み公開資料で直接確認できる
  • Rippleは2018年にMMへ1,600万ドル超のXRPを貸した。4
  • Ripple Primeは融資、Risk‑based Margin、Cross‑marginingを提供する。3
  • PrimeはMaker Quoteを比較し、All‑in価格と反対取引を作る。1
  • Auto‑BridgingはXRPL DEXの台帳内機能である。5
まだ不明XRP優位を判定する実測値
  • 現在のXRP専用APR・担保掛目・限度額
  • 一つのXRP枠を何市場へ回したかという在庫回転率
  • 直接FX・RLUSDと比較した実約定後TCA
  • 優遇が薄れた後も外部MMが使い続けるか

06 / FINAL ANSWER

「なぜXRPか」
の最終回答

誰がXRPの流動性を増やしたい供給者

何をするXRP在庫を安く貸す

MMの効果同じ在庫を複数市場で回す

採用条件総費用が代替経路を下回る

だから、オフレジャーでもXRPが選ばれ得ます。理由はAuto‑Bridgingでも、XRPに与えられた制度的特権でもありません。安いXRP信用と在庫回転によって、MMの原価を人為的・経済的に下げられる可能性があるからです。

裏返せば、安いXRP融資も高い回転率もなければ、XRPを使う理由は消えます。二段交換とボラティリティが残るぶん、直接FXやRLUSDの方が有利です。

FAQ

よくある質問

「最安在庫」は、XRPの価格が安いという意味ですか?

いいえ。MMがXRPを借り、保有し、ヘッジし、取引へ使う総原価が代替資産より安い、という意味です。

オフレジャー取引でもAuto‑Bridgingが使われますか?

いいえ。Auto‑BridgingはXRPL DEXの台帳内機能です。オフレジャー市場ではMakerの実行可能QuoteをPrimeやRouterが比較します。

XRPにはMM向けの制度上の優遇がありますか?

公開資料から恒久的な制度優遇は確認できません。確認できるのは、Rippleが2018年にMMへXRPを貸し、調達負担とスプレッド改善を狙った事実です。現在のXRP専用条件は未公開です。

RLUSDではなくXRPを使う理由は何ですか?

ドルの支払い・担保・会計ではRLUSDの方が自然です。XRPに余地があるのは、複数市場をまたぐXRP在庫を安く借り、高回転させた結果、総費用でRLUSD等を下回る場合だけです。

XRPが本当に最安かどうかは何を見れば分かりますか?

XRPの借入APRと担保掛目、在庫回転率、直接FXやRLUSDと比較した実約定後TCAを確認します。主要数値は現在十分に公開されていません。

PRIMARY SOURCES

一次資料

  1. Ripple — DPB Commercial PolicyRoute 28のMaker Quote、All‑in価格、Principal / offsetting trade。2026年5月5日更新。
  2. Ripple — Order Execution Policy価格、費用、速度、約定・決済可能性等のExecution Factors。2026年6月8日更新。
  3. Ripple — Ripple Primeマルチアセット清算、融資、Cross‑margin、Risk‑based Margin Financing。
  4. Ripple — Q1 2018 XRP Markets ReportMMへの1,600万ドル超のXRPローンと、調達負担・スプレッドへの説明。
  5. XRPL.org — Auto‑BridgingXRPL DEXでXRPを中間資産に使うOffer実行機能。

最終確認:2026年7月24日。企業発表は、その企業が公表した事実・方針を示す資料として使用し、市場全体での実装・採用証明とは分けています。